
ラグジュアリーイタリアファッション・イメージ
仕立てのよいジャケットに、柔らかなニット。手入れされた革靴や、落ち着いた色のバッグ。
定番のアイテムを自然に組み合わせた装いには、流行を追うだけでは得られない魅力があります。
そんなクラシックな上品さを楽しむ着こなしが、オールドマネースタイルです。
ラルフ ローレンやブルックス ブラザーズ、ロロ・ピアーナ、ブルネロ クチネリなど、参考になるブランドはさまざま。
ただし、高価な服をそろえるだけで理想の雰囲気が生まれるわけではありません。
ブランドごとの得意分野を知り、自分に合うサイズや配色、素材を選ぶことが大切です。
この記事では、オールドマネースタイルを取り入れやすいブランド20選を、特徴や代表アイテムとともに紹介します。
クワイエットラグジュアリーとの違いから、予算に合う選び方、メンズ・レディースの着こなしまで解説。
手持ちの服を生かしながら、日常で楽しめる上品な装いを見つけていきましょう。
この記事のポイント
- オールドマネースタイルに合う20ブランドの特徴と代表アイテム
- オールドマネーの意味とクワイエットラグジュアリーとの違い
- 好み・予算・着用場面に合うブランドの選び方
- メンズ・レディースの上品な着こなしと配色のコツ
- 手持ちの服を生かして日常に取り入れる方法
オールドマネーのブランド20選|特徴と代表アイテムを比較

ラグジュアリーイタリアファッション・イメージ
オールドマネーの雰囲気を取り入れるなら、クラシックな服や革小物を得意とするブランドが参考になります。ブレザー、シャツ、ニット、ローファーなど、長く親しまれてきたアイテムを軸に選ぶと、落ち着いた装いを作りやすくなります。
ただし、「オールドマネーブランド」という公式な分類があるわけではありません。ここでは、伝統を感じるデザインや素材、仕立てに注目し、そのスタイルを取り入れやすい20ブランドを紹介します。実際の資産家の愛用率や人気順位を示すランキングではありません。
20ブランドの比較表|発祥国・代表アイテム・価格帯・スタイル
まずは、ブランドごとの得意分野を比較しましょう。全身を一つのブランドでそろえる必要はなく、ニット、靴、コートなど、自分が重視したいアイテムから選ぶ方法もあります。
価格帯は、ブランド内でも商品やラインによって大きく異なります。下表では具体的な販売価格ではなく、候補を絞るための大まかな位置づけを示しています。
| ブランド | 発祥国 | 注目したいアイテム | 価格帯の位置づけ※ | 取り入れやすいスタイル |
|---|---|---|---|---|
| ラルフ ローレン | 米国 | ポロシャツ、シャツ、ブレザー | 中〜非常に高い/ラインによる | アメリカントラッド |
| ブルックス ブラザーズ | 米国 | ボタンダウンシャツ、ブレザー | 中〜高 | 端正なトラッド |
| ロロ・ピアーナ | イタリア | カシミヤニット、アウター | 非常に高い | 素材を生かした上品な日常着 |
| ブルネロ クチネリ | イタリア | ニット、ジャケット、パンツ | 非常に高い | 柔らかな配色のカジュアル |
| ゼニア | イタリア | ジャケット、パンツ、ニット | 高〜非常に高い | 洗練されたメンズスタイル |
| ジョルジオ アルマーニ | イタリア | ジャケット、スーツ、パンツ | 高〜非常に高い | 都会的で落ち着いた装い |
| ブリオーニ | イタリア | スーツ、ジャケット | 非常に高い | 仕立てを楽しむドレススタイル |
| キートン | イタリア | スーツ、ジャケット、シャツ | 非常に高い | ナポリの仕立てを生かした装い |
| カナーリ | イタリア | スーツ、ジャケット | 高〜非常に高い | ビジネスにも合うクラシック |
| マックスマーラ | イタリア | コート、ジャケット | 高〜非常に高い | 上品なレディーススタイル |
| トッズ | イタリア | ローファー、バッグ | 高 | 革小物を生かしたカジュアル |
| フェラガモ | イタリア | 革靴、バッグ、ベルト | 高〜非常に高い | 端正な装いと控えめな装飾 |
| ヴァレクストラ | イタリア | バッグ、財布 | 高〜非常に高い | フォルムを生かした装い |
| ボッテガ・ヴェネタ | イタリア | バッグ、財布、靴 | 高〜非常に高い | 革の質感を楽しむスタイル |
| エルメス | フランス | スカーフ、革小物、バッグ | 高〜非常に高い | クラシックな小物使い |
| バーバリー | 英国 | トレンチコート | 高〜非常に高い | 英国調のコートスタイル |
| アクアスキュータム | 英国 | トレンチコート、ステンカラーコート | 中〜高 | 落ち着いた英国トラッド |
| バブアー | 英国 | ワックスジャケット | 中〜高 | カントリーカジュアル |
| ジョン スメドレー | 英国 | ニット、ニットポロ | 中〜高 | きれいめな日常着 |
| ラコステ | フランス | ポロシャツ、ニット | 中 | スポーティーなトラッド |
※価格区分はこの記事内で比較するための相対的な目安です。品質の順位ではなく、同じブランドでも小物とコートでは必要な予算が異なります。発祥国と個々の製品の製造国も別です。
具体例では、公式掲載価格にラコステの定番ポロシャツ17,600円、ブルックス ブラザーズのボタンダウンシャツ18,700円、ジョン スメドレーの30ゲージニット53,900円などがあります。一方、マックスマーラの101801コートには707,300円の掲載例があり、**何を買うかによって予算は大きく変わります。**価格は購入時に再確認してください。ラコステ(LACOSTE)公式オンラインストア
選定基準|クラシックなデザイン・素材・仕立て・着回しやすさ
ブランドを選ぶ際は、歴史の長さだけでなく、日常の服装に取り入れやすいアイテムがあるかを確認しましょう。老舗であっても、すべての商品が控えめなデザインとは限りません。
この記事では、次の四つを軸に候補を選んでいます。
| 選定基準 | 注目するポイント |
|---|---|
| クラシックなデザイン | シャツ、ブレザー、コートなど定番の形を選べるか |
| 素材 | 生地や革の風合いが装いの魅力につながるか |
| 仕立て | シルエット、縫製、着心地に注目できるか |
| 着回しやすさ | 手持ちの服と合わせて日常で使えるか |
高級素材であることだけを優先せず、気候や着用頻度、手入れのしやすさも含めて選ぶことが大切です。
ラルフ ローレン|ポロとパープル レーベルの違いにも注目
ラルフ ローレンは、シャツやポロシャツ、ブレザーを使った装いを考える際に参考になるブランドです。初めてなら、日常に取り入れやすいポロ ラルフ ローレンから候補を探すとよいでしょう。
一方、パープル レーベルは、より高価格帯のメンズラインとして比較したい選択肢です。公式サイトでも、ポロとパープル レーベルは分けて展開されています。www.ralphlauren.co.jp
オールドマネーの雰囲気を目指すなら、無地のシャツや落ち着いた色のニットを軸にする方法があります。大きなロゴやスポーツ要素の強いモデルもあるため、ライン名だけでなく個々のデザインを確認しましょう。
ブルックス ブラザーズ|シャツとブレザーで楽しむアメリカントラッド
ブルックス ブラザーズは1818年創業で、ボタンダウンシャツなどを通じてアメリカンクラシックを築いてきたブランドです。伝統的なシャツとジャケットの組み合わせを楽しみたい人に向いています。www.brooksbrothers.co.jp
白や淡いブルーのシャツにネイビーのブレザー、ベージュやグレーのパンツを合わせると、基本の装いを作りやすくなります。
ただし、同じサイズ表記でもフィットによって身幅やシルエットは変わります。肩や胸まわりに無理がなく、着丈が持ち方に合うものを選びましょう。
ロロ・ピアーナ|素材の風合いを生かしたニットと日常着
ロロ・ピアーナは、カシミヤをはじめとする素材への取り組みに注目したいブランドです。公式サイトでも原料の調達や加工の背景を紹介しており、素材そのものを重視したい人の候補になります。JP
取り入れるなら、落ち着いた色のニットやアウターから比較するとよいでしょう。装飾を抑えた服同士でも、編み地や生地の表情によって奥行きのある着こなしを作れます。
高価な素材ほど日常の摩擦に強いとは限らないため、着る場面とケア方法まで確認してください。
ブルネロ クチネリ|柔らかな配色と上品なカジュアルスタイル
ブルネロ クチネリは、カシミヤを出発点に、服やアクセサリーへ展開を広げてきたブランドです。公式のブランド説明でも、ニットや天然繊維、仕立てを重視しています。Brunello Cucinelli
ベージュ、グレー、ブラウンなどを組み合わせた着こなしは、柔らかな印象を作りたいときの参考になります。
例えば、薄手のニットにジャケットを重ね、パンツの色を近づける方法です。全身を同じブランドでそろえるより、配色と素材の組み合わせを手持ちの服に応用すると取り入れやすくなります。
ゼニア|ジャケットとパンツで整える落ち着いた装い
ゼニアは、スーツだけでなく、ニットやオーバーシャツなども比較したいブランドです。Oasi Cashmereのコレクションにも、柔らかなニットや日常に取り入れられる服が展開されています。ZEGNA JP
オールドマネーの雰囲気に寄せるなら、落ち着いた色のジャケットとパンツを軸に、インナーで軽さを加える方法があります。
仕事ではシャツ、休日はニットといった使い分けを考えると、購入した一着を活用しやすくなるでしょう。
ジョルジオ アルマーニ|柔らかな仕立てと洗練されたシルエット
ジョルジオ アルマーニは、柔らかなラインや流れるようなシルエットを楽しみたい人に向いています。公式アーカイブでも、初期のアンコンジャケットやリラックスしたテーラリングが紹介されています。Archivio Armani
ネイビーやグレーのジャケットに、色数を抑えたインナーとパンツを合わせると、都会的で落ち着いた装いを考えやすくなります。
購入時は、肩の位置だけでなく、生地がどのように落ちるかも見てください。ここで紹介するジョルジオ アルマーニと、ほかのアルマーニのラインは分けて比較しましょう。
ブリオーニ|スーツやジャケットの仕立てを楽しむ
ブリオーニは1945年にローマで創業したブランドです。仕立ての技術を背景に発展しており、スーツやジャケットを中心に検討したい人の候補になります。Brioni® jp Official Store
会食や仕事など、きちんとした服装を求められる機会が多い人は、着用場面を想定して選ぶとよいでしょう。ネイビーやチャコールグレーなど、普段使う色から比較すると判断しやすくなります。
価格だけで価値を決めず、試着時の肩まわり、胸の収まり、座ったときの着心地まで確かめてください。
キートン|素材と着心地に注目したいテーラリング
キートンは、ナポリの仕立ての伝統を背景に、1968年に創業したブランドです。公式の沿革でも、手仕事による服づくりを重視する姿勢が紹介されています。kiton.com
スーツやジャケットを選ぶ際は、着用時の立体感と動きやすさを比較しましょう。見た目が似ていても、生地やモデルによって体への収まり方は変わります。
クラシックな服を日常で楽しむなら、ジャケットに無地のシャツやニットを合わせるなど、組み合わせを簡潔にすると仕立ての表情を生かせます。
カナーリ|仕事にも取り入れやすいクラシックなメンズウェア
カナーリは、ビジネスと休日の両方に使えるジャケットを探すときに比較したいブランドです。Keiは、軽さや柔らかさ、快適さを追求してきたシリーズとして紹介されています。Canali Anthology
例えば、落ち着いた色のジャケットを、仕事ではシャツと、休日ではニットと組み合わせる方法があります。
「イタリアのジャケットだから細身」と決めつけず、モデルごとのサイズ感や構造を確認しましょう。中に着る服を想定して試着すると選びやすくなります。
マックスマーラ|コートを軸に作る上品なレディーススタイル
マックスマーラは、コートを主役に装いを整えたい人に向いています。代表的な101801コートは1981年に登場し、ブランドを象徴するモデルとして紹介されています。マックスマーラ公式サイト
キャメル系やネイビーなどのコートに、色数を抑えたニットとパンツを合わせると、落ち着いた着こなしを作りやすくなります。
長く着たい場合は、見た目の印象だけでなく、重さや丈、袖の長さを確認してください。小柄な人も、ロング丈を避けるより、全身のバランスを鏡で確かめることが大切です。
トッズ|ローファーとレザーバッグで足元と小物を整える
トッズは、靴やバッグから上品な雰囲気を取り入れたい人の候補です。ブランドを代表するゴンミーノは、ラバーの突起を備えたドライビングシューズとして知られています。tods.cn
シャツとパンツのシンプルな服装でも、革靴を合わせることで印象を整えやすくなります。ブラウンやネイビーなど、服とつながる色を選ぶ方法もよいでしょう。
ただし、靴は見た目だけで決めず、歩く距離や天候、ソールの構造との相性まで確認してください。
フェラガモ|端正な靴と革小物で装いに品を添える
フェラガモは、靴づくりを背景に発展してきたブランドです。現在もドレスから余暇まで幅広い靴を展開し、モデルによって製法やデザインが異なります。Ferragamo Group
オールドマネーの雰囲気を取り入れるなら、端正なローファーやパンプス、装飾を絞ったバッグなどが候補になります。
金具があること自体を避ける必要はありません。靴やバッグに装飾がある日は、服を無地中心にするなど、全身の主張を調整するとまとまりやすくなります。
ヴァレクストラ|装飾を抑えたバッグと財布を選ぶ
ヴァレクストラは、1937年にミラノで誕生した革製品のブランドです。フォルムや革の端の仕上げなど、控えめながら特徴のあるデザインに注目できます。valextra.com
シンプルなコートやジャケットに、形の整ったバッグを合わせたい人に向いています。財布などの小物から比較する方法もあります。
ただし、装飾が少ないことと、あらゆる服装に合うことは同じではありません。色、サイズ、持ち方が自分の生活に合うかを確認しましょう。
ボッテガ・ヴェネタ|編み込みレザーを落ち着いた装いに合わせる
ボッテガ・ヴェネタのイントレチャートは、革を編み込む技術を生かしたブランドの特徴です。公式サイトでも、素材や編み方、形、色などを変化させながら展開していると説明されています。Bottega Veneta ® JP
オールドマネーの装いに合わせるなら、落ち着いた色と日常で使いやすい大きさを選ぶ方法があります。無地の服に革の編み込みを加えると、柄を増やさずに質感の違いを楽しめます。
鮮やかな色や大胆な造形のモデルもあるため、ブランド全体を一つのスタイルに当てはめず、商品ごとに判断してください。
エルメス|スカーフや革小物で取り入れるクラシックな魅力
エルメスを取り入れるなら、バッグだけでなくスカーフや革小物も候補になります。スカーフには、馬にまつわる意匠など、ブランドの背景を感じるデザインがあります。wipo.int
柄のあるスカーフを使う場合は、服の色を柄の中から拾うと合わせやすくなります。例えば、ネイビーやベージュを含む柄なら、同系色のニットやコートにつなげる方法です。
小物の価格や知名度よりも、日常で使いたいと思える柄とサイズを選びましょう。
バーバリー|トレンチコートを主役にした着こなし
バーバリーは、トレンチコートを軸に英国調の着こなしを楽しみたい人に向いています。ヘリテージコレクションには、ギャバジンを使用した複数のシルエットや丈が展開されています。Burberry®️
コートの下を白シャツとネイビーのパンツでまとめれば、色数を抑えた装いを作れます。休日なら、ニットに置き換える方法もあります。
同じトレンチでも肩の構造や身幅は異なるため、定番という理由だけで決めず、中に着る服と合わせて試着しましょう。
アクアスキュータム|端正なコートで楽しむ英国の雰囲気
アクアスキュータムは、トレンチコートを通じて英国の雰囲気を取り入れたい人の候補です。公式サイトでも、コートの歴史やクラブチェックの背景が紹介されています。Aquascutum アクアスキュータム公式サイト
ベージュやネイビーなどのコートは、仕事着と休日の服をつなぐ一着として比較しやすいでしょう。
表地だけでなく、裏地やライナー、ベルトを締めたときの形にも注目してください。見た目の端正さと、普段の気候に合う使いやすさを両立させることが大切です。
バブアー|カントリースタイルを日常着に取り入れる
バブアーは、英国のカントリーウェアを背景に発展してきたブランドです。ワックスジャケットをはじめ、日常に取り入れられる幅広い服を展開しています。japan.barbour.com
シャツ、ニット、チノパンなどと組み合わせると、堅すぎないクラシックな装いを作れます。都会的なジャケットスタイルより、休日の雰囲気を楽しみたい人に向いているでしょう。
ワックス仕様とそれ以外では扱い方が異なるため、素材とケア方法まで比較して選んでください。
ジョン スメドレー|細かな編み地のニットで上品にまとめる
ジョン スメドレーは、薄手のニットを軸に着こなしを整えたい人に向いています。公式サイトには、30ゲージのニットなど、細かな編み地の製品が展開されています。johnsmedley.jp
ジャケットの下に重ねたり、きれいめなパンツと一枚で合わせたりと、日常での使い道を考えやすいアイテムです。
薄手だからこそ、身幅やインナーの透け方を確認しましょう。体に密着しすぎず、余分な生地がもたつかないサイズを選ぶと、すっきり着こなせます。
ラコステ|ポロシャツで楽しむスポーティーなトラッドスタイル
ラコステは、ポロシャツから気軽にスタイルを取り入れたい人の候補です。定番のL.12.12には無地のカラーバリエーションがあり、落ち着いた配色を選びやすくなっています。ラコステ(LACOSTE)公式オンラインストア
白やネイビーのポロシャツに、ベージュのパンツや端正な靴を合わせると、スポーティーさを残した上品な服装を考えやすくなります。
ワニのロゴがあるからオールドマネースタイルに合わない、ということはありません。ロゴだけを見るより、襟の形、サイズ、全身の色のまとまりを重視しましょう。
オールドマネーとは?ブランド選びで知っておきたい特徴

ラグジュアリーイタリアファッション・イメージ
オールドマネースタイルを楽しむうえでは、ブランド名を覚えるだけでなく、どのような服装を指すのかを理解しておくと選びやすくなります。
基本になるのは、伝統的な装いを思わせるアイテムを、落ち着いた配色と自然なサイズ感で組み合わせることです。高価なものを多く身に着けるより、全身が整って見えるかを意識しましょう。
オールドマネーの意味|本来の言葉とファッション用語を分けて理解する
オールドマネーは、本来、代々受け継がれてきた富や、そのような資産を持つ家系を指す言葉です。ファッションでは、そうした人々の装いをイメージしたクラシックなスタイルとして使われています。www.elle.com
服装の話として取り入れる場合、実際の家柄や資産の有無は関係ありません。また、服装だけで人の経済状況や品性を判断できるわけでもありません。
| 言葉の使われ方 | 意味 |
|---|---|
| 本来のオールドマネー | 世代を超えて受け継がれてきた富や資産家系 |
| ファッションのオールドマネー | 伝統的な上流階級の装いをイメージしたスタイル |
| ブランド選びへの応用 | クラシックな服や小物を、自分の生活に合わせて選ぶこと |
伝統的な装いを思わせるクラシックなアイテムが軸になる
オールドマネースタイルでは、シャツ、ブレザー、ニット、スラックス、ローファーなどが軸になります。形が分かりやすい定番服を選ぶと、手持ちの服とも組み合わせやすくなります。
すべてを一度にそろえる必要はありません。現在の服装に、襟のあるトップスや端正な靴を一つ加えるところから始められます。
| アイテム | 取り入れ方の例 |
|---|---|
| シャツ | 白や淡いブルーをニットやジャケットに合わせる |
| ブレザー | ネイビーを軸に、パンツとの色差を付ける |
| ニット | 無地のクルーネックやニットポロを選ぶ |
| パンツ | センタープレスや裾の収まりに注目する |
| 靴 | ローファーなど、服装に合う端正な形を選ぶ |
ロゴの大きさだけでなく素材・仕立て・清潔感を重視する
ロゴが小さい服を選ぶだけでは、装いは整いません。襟がよれていたり、パンツの裾が余りすぎたりすると、落ち着いた配色でも雑然とした印象になる場合があります。
素材の風合いに加え、肩や袖の収まり、靴の状態まで確認しましょう。アイロンやブラッシングなど、素材に合った日常の手入れも役立ちます。
ロゴの有無を絶対条件にするより、服・靴・小物の主張が重なりすぎていないかを見ることが大切です。
ネイビー・白・ベージュなど落ち着いた配色を生かす
配色に迷ったら、ネイビー、白、ベージュ、グレー、ブラウンなどから組み合わせると考えやすくなります。まずは二〜三色程度を軸にすると、まとまりを確認しやすいでしょう。
ただし、落ち着いた色だけで全身を暗くする必要はありません。白や明るいベージュを入れると、軽さを加えられます。
| 配色例 | 着こなしの例 |
|---|---|
| ネイビー×白×ベージュ | 紺のジャケット、白シャツ、ベージュのパンツ |
| グレー×白×黒 | グレーニット、白のインナー、黒い靴 |
| ブラウン×アイボリー | 茶系のアウターと明るいニット |
| ネイビー×淡いブルー | 同系色でまとめたシャツとパンツ |
柄を使う場合は、柄の中の一色をほかの服や小物と合わせる方法もあります。
体に合ったサイズと自然なシルエットが上品さにつながる
体に合う服とは、必ずしも細身の服ではありません。動くための余裕があり、肩や袖、裾が意図した位置に収まっていることが大切です。
ジャケットなら肩や胸まわり、パンツなら腰まわりと裾丈を確認しましょう。ニットも、大きすぎると袖や裾がもたつき、きつすぎると引きつれが出ます。
| 確認する部分 | 見ておきたいこと |
|---|---|
| 肩 | 不自然な食い込みや浮きがないか |
| 胸・腹部 | ボタンや生地が強く引っ張られないか |
| 袖 | 手元が隠れすぎず、動きやすいか |
| パンツ丈 | 靴の上で生地がたまりすぎないか |
| 全身 | 上下のボリュームが好みに合っているか |
試着では正面だけでなく、横や後ろ、座ったときの状態も確認してください。
テニス・乗馬・カントリースタイルに通じる装いの要素
オールドマネーの装いを考える際には、テニスや乗馬、田園での余暇を思わせる服装も参考になります。ただし、そうした服は上流階級だけのために生まれたものではなく、実用着やスポーツウェアとしての背景もあります。
例えば、バブアーはカントリーウェアをルーツに持ち、機能的な衣服から現在のコレクションへ発展してきました。japan.barbour.com
| イメージの背景 | 日常に取り入れる要素 |
|---|---|
| テニス | ポロシャツ、白を生かした配色 |
| 乗馬 | ブーツ、端正なジャケット、革小物 |
| カントリー | ニット、ツイード調の生地、落ち着いたアウター |
全身を競技用の服装にする必要はなく、襟や素材、配色など一部分を取り入れるだけでも楽しめます。
クワイエットラグジュアリー・ステルスウェルスとの違い
三つの言葉には共通点があり、使い方にも幅があります。厳密な境界があるわけではありませんが、何に注目した表現かを分けると理解しやすくなります。
オールドマネーでは伝統的な装いの背景、クワイエットラグジュアリーでは控えめな高級感、ステルスウェルスでは富を目立たせない見せ方に焦点が当たりやすいと整理できます。
| 言葉 | 主に注目すること | 服選びでの着眼点 |
|---|---|---|
| オールドマネー | 伝統やクラシックな生活文化を思わせる装い | ブレザー、シャツ、ポロシャツなど |
| クワイエットラグジュアリー | 主張を抑えた高級感 | 素材、仕立て、控えめなデザイン |
| ステルスウェルス | 富や高価格を目立たせない表現 | 外見から価格が分かりにくい服や小物 |
同じニットやバッグが複数のスタイルに重なることもあります。名前に合わせるより、自分が好む装いを具体的に考えましょう。
アイビー・プレッピー・トラッドとの共通点と違い
アイビーやプレッピー、トラッドにも、シャツやブレザー、ローファーなどの共通するアイテムがあります。違いは、服そのものだけでなく、背景として思い浮かべる文化や着こなし方にあります。
| スタイル | 背景・イメージ | 共通しやすいアイテム |
|---|---|---|
| アイビー | 米国の大学文化に結び付く装い | ボタンダウンシャツ、ブレザー、チノパン |
| プレッピー | 学校文化やスポーツを感じる装い | ポロシャツ、ニット、ストライプやチェック |
| トラッド | 伝統的な服装を広く捉える表現 | スーツ、ジャケット、コート |
| オールドマネー | 代々の資産家の生活をイメージした装い | 定番服、革小物、落ち着いた配色 |
オールドマネーらしくまとめたい場合も、プレッピーの色や柄をすべて避ける必要はありません。柄を一か所に絞るなど、全体のバランスで調整できます。
イタリア・英国・米国のブランドで異なる取り入れ方
国ごとのイメージは服選びの参考になりますが、すべてのブランドや商品に共通する性質ではありません。ここでは、今回紹介したブランドを組み合わせる際の考え方として整理します。
| ブランドの背景 | 今回の候補から取り入れる例 |
|---|---|
| イタリア | 柔らかなジャケット、素材感のあるニット、革靴やバッグ |
| 英国 | トレンチコート、カントリーアウター、薄手のニット |
| 米国 | ボタンダウンシャツ、ブレザー、ポロシャツ |
| フランス | スカーフなどの小物、スポーティーなポロシャツ |
例えば、米国ブランドのシャツにイタリアブランドのパンツ、英国ブランドのコートを合わせても構いません。発祥国をそろえるより、色やシルエットが自然につながっているかを優先しましょう。
ブランドの全商品がオールドマネースタイルに当てはまるわけではない
今回紹介したブランドには、鮮やかな色や大胆な柄、モード感の強い服もあります。そのため、ブランド名だけで購入すると、思い描いていた装いと合わない場合があります。
選ぶ際は、次の順番で考えると整理しやすくなります。
- 仕事・休日・会食など、着用する場面を決める
- 手持ちの服と合わせやすい形と色を選ぶ
- 素材・サイズ・着心地を確かめる
- 予算と手入れの条件を比較する
- 最後にブランドごとの魅力で選ぶ
オールドマネースタイルを楽しむ鍵は、名前の知られたブランドを多く身に着けることではありません。自分の生活に合うクラシックな服を選び、サイズと配色を整えて着ることが、落ち着いた上品さにつながります。
オールドマネーブランドの選び方と上品な着こなし

ラグジュアリーイタリアファッション・イメージ
オールドマネースタイルを取り入れるときは、ブランド名だけでなく、どのような場面で着るかを考えることが大切です。気に入った服でも、手持ちのアイテムと合わせにくかったり、普段の生活では着る機会が少なかったりすると、十分に活用できません。
まずは、シャツやニット、ジャケットなど、自分がよく着るアイテムから候補を絞りましょう。配色・サイズ感・素材の組み合わせを整えることが、落ち着いた上品さにつながります。
好み・予算・着用場面からブランドとアイテムを絞る
最初に考えたいのは、仕事で使いたいのか、休日の服装を整えたいのかという着用場面です。必要な服が決まると、比較するブランドも絞りやすくなります。
例えば、通勤用ならシャツやジャケット、休日ならポロシャツやニット、会食なら端正な靴やバッグから選ぶ方法があります。そこに好きな色や予算を重ねて、候補を比較しましょう。
| 着用場面 | 最初に検討したいアイテム | 選ぶときのポイント |
|---|---|---|
| 仕事・通勤 | シャツ、ジャケット、パンツ | 職場の服装ルールと動きやすさ |
| 休日の外出 | ポロシャツ、ニット、ローファー | 手持ちの服との合わせやすさ |
| 会食 | ジャケット、ワンピース、革小物 | 店や相手に合うきちんと感 |
| 旅行 | 軽い羽織り、歩きやすい靴 | 気温差、荷物の量、手入れ |
| 秋冬の普段着 | コート、ニット | 防寒性、重さ、着用頻度 |
「このブランドを買う」と決める前に、「この場面で使える一着が欲しい」と考えると、購入後の使い道が明確になります。
価格はブランド全体ではなく同じ種類のアイテムで比較する
ブランドの価格帯を比べるときは、シャツ同士、ニット同士など、同じ種類のアイテムを比較しましょう。あるブランドの小物と、別のブランドのコートを比べても、予算の判断にはつながりにくいためです。
同じニットでも、素材、編み方、厚み、装飾によって価格は変わります。販売価格だけでなく、着用する季節や手入れの条件も確認してください。
| 比較する項目 | 確認したい内容 |
|---|---|
| 素材 | 繊維の種類、混率、生地の風合い |
| 仕立て | 縫製、裏地、襟や袖の収まり |
| 用途 | 通勤、休日、会食などに使えるか |
| 着用頻度 | 年間でどの程度着るか |
| 維持費 | 洗濯、クリーニング、お直しの費用 |
高価格の商品が、すべての人にとって最適とは限りません。日常で無理なく使える条件まで含めて比較しましょう。
メンズ|ブレザー・シャツ・スラックスを軸に整える
メンズは、ネイビーのブレザー、白や淡いブルーのシャツ、グレーやベージュのパンツを基本にすると、組み合わせを考えやすくなります。
ブレザーは肩や胸まわりに無理がなく、前を開けても閉じても自然に見えるものを選びましょう。パンツは細さだけでなく、腰まわりの余裕と裾の収まりが重要です。
| 場面 | 組み合わせ例 |
|---|---|
| きれいめな休日 | ネイビーブレザー+白シャツ+ベージュのパンツ |
| 落ち着いた会食 | 濃色ジャケット+薄手ニット+グレーのスラックス |
| 春夏の外出 | 無地ポロシャツ+淡色パンツ+ローファー |
| 秋冬の外出 | ウールジャケット+タートルネック+濃色パンツ |
最初からネクタイやポケットチーフまで加えなくても構いません。基本の三点を整え、必要な場面で小物を足すと取り入れやすくなります。
レディース|ニット・パンツ・スカートを品よく組み合わせる
レディースは、無地のニットやシャツに、きれいなラインのパンツやスカートを合わせると、日常に取り入れやすくなります。
例えば、アイボリーのニットにネイビーのパンツを合わせ、革のバッグで印象を整える方法です。スカートなら、座ったときや歩いたときにも扱いやすい丈と形を選びましょう。
| 主役にするアイテム | 合わせ方の例 | 確認したい点 |
|---|---|---|
| 薄手ニット | センタープレスパンツと合わせる | 透け方、身幅、裾の収まり |
| 白シャツ | 落ち着いた色のスカートと合わせる | 襟元、袖丈、インナー |
| カーディガン | 無地のトップスと色をつなげる | ボタンを閉じたときの引きつれ |
| コート | 内側の服を少ない色でまとめる | 丈、重さ、全身のバランス |
甘さや華やかさを完全に抑える必要はありません。アクセサリーやスカーフを一か所に取り入れると、自分らしさも楽しめます。
春夏|リネンシャツ・ポロシャツ・軽いニットを取り入れる
春夏は、厚手のジャケットを無理に着るより、軽い素材とすっきりした配色で上品さを作りましょう。リネンシャツ、ポロシャツ、薄手のコットンニットなどが候補になります。
リネンは自然なシワも風合いの一つですが、襟や前立てが大きく崩れていると、着こなしによっては雑然と見えます。素材らしい表情を残しつつ、目立つ部分を整えるとよいでしょう。
暑さへの対応は素材名だけでなく、生地の厚み、織りや編みの密度、風が通るゆとりも含めて考えてください。汗をかく季節には、洗濯表示と乾かし方も購入前に確認しておくと安心です。
秋冬|ウールコート・カシミヤニット・革靴で質感を重ねる
秋冬は、ウールの生地、ニットの編み地、革靴の表面など、異なる質感を組み合わせると装いに奥行きが出ます。
例えば、ネイビーのコートにグレーのニット、ブラウンの革靴を合わせれば、派手な柄を使わずに変化を付けられます。カシミヤは選択肢の一つですが、必須ではありません。
重ね着では、一枚ずつのサイズだけでなく、組み合わせた状態で動きやすいかを確認しましょう。厚手ニットを着るなら、コートの腕まわりや身幅に余裕が必要です。
配色|ベーシックカラーを軸に色数を抑える
配色に迷ったら、ネイビー、白、ベージュ、グレー、ブラウンを中心に、二〜三色程度で組み合わせてみましょう。厳密なルールではありませんが、全体のまとまりを判断しやすくなります。
同じ色でも、明るさを変えると単調さを避けられます。ベージュとアイボリー、濃紺と淡いブルーなど、近い色を重ねる方法もおすすめです。
| 配色 | 作りやすい印象 | 組み合わせ例 |
|---|---|---|
| ネイビー・白・ベージュ | 爽やかで端正 | 紺の羽織り、白トップス、ベージュパンツ |
| グレー・白・黒 | 都会的で落ち着いた印象 | グレーニット、白シャツ、黒い靴 |
| ブラウン・アイボリー | 柔らかく温かみのある印象 | 茶色のコート、明るいニット |
| ネイビー・淡いブルー | 統一感のある軽快さ | ブルーシャツ、紺のパンツ |
差し色を使うなら、小物やニットの一部など、面積を絞って試すと調整しやすくなります。
サイズ感|肩幅・袖丈・パンツ丈を整えてだらしなく見せない
上品に見せるためには、服の価格より先にサイズ感を確認したいところです。肩が窮屈だったり、袖や裾が余りすぎたりすると、服の形を生かせません。
体に合うサイズとは、必ずしも細身という意味ではありません。ゆとりのある服でも、袖や丈のバランスが整っていれば、自然な着こなしになります。
| 確認箇所 | 試着で見るポイント |
|---|---|
| 肩 | 食い込みや不自然な浮きがないか |
| 胸・腹部 | ボタンを閉じると強い引きつれが出ないか |
| 袖 | 手元が隠れすぎず、動かしやすいか |
| ウエスト | 座ったときも苦しくないか |
| パンツ丈 | 靴の上に生地がたまりすぎないか |
お直しを前提にする場合も、どこまで調整できるかを購入前に確認しましょう。
靴・バッグ・ベルト|色と素材のバランスを合わせる
小物は、すべてを同じ色にそろえなくても構いません。最初は黒系またはブラウン系を軸にすると、組み合わせを整理しやすくなります。
仕事などのきちんとした場面では靴とベルトの色を近づけ、休日は濃淡や素材の違いを楽しむ方法があります。バッグは服とのつながりを見て選びましょう。
| 服装の雰囲気 | 小物の合わせ方 |
|---|---|
| ネイビー・グレー中心 | 黒い革小物で引き締める |
| ベージュ・ブラウン中心 | 茶系の靴やベルトでつなげる |
| 明るい春夏の服装 | 軽い印象の色や素材を取り入れる |
| 会食などの端正な装い | 金具や装飾の主張を抑えてまとめる |
色を合わせることに加え、靴の汚れやバッグの型崩れにも目を向けてください。
ロゴ・柄・アクセサリー|主張のある要素を絞って取り入れる
オールドマネースタイルでも、ロゴや柄を使って構いません。大切なのは、複数の強い要素を重ねすぎないことです。
例えば、チェックのジャケットを着る日はシャツを無地にし、柄のスカーフを使う日はバッグやアクセサリーを控えめにすると、主役が分かりやすくなります。
ブランドのロゴ、金具、大きなアクセサリーをすべて目立たせるより、気に入った要素を一つ選んで全体を整えてみましょう。装飾を減らすだけでなく、どこを見せたいかを決めることがポイントです。
予算を抑えるなら手持ちの服にシャツやニットを一品加える
最初から全身を買い替える必要はありません。まず手持ちの服を並べ、使える色や形を確認しましょう。
ネイビーのパンツがあるなら白シャツ、ベージュのパンツがあるなら濃色のポロシャツなど、すでに持っている服と組み合わせられる一品を選ぶと予算を抑えられます。
| 手持ちのアイテム | 買い足す候補 | 整えられるポイント |
|---|---|---|
| ネイビーのパンツ | 白・淡いブルーのシャツ | 襟元にきちんと感を加える |
| ベージュのパンツ | 無地のポロシャツ | 休日の装いをまとめる |
| シンプルなスカート | 薄手ニット | 素材とシルエットを整える |
| 無地のコート | スカーフ | 顔まわりに色や柄を加える |
購入する前に、パンツの裾直しや靴の手入れだけで印象が変わらないかを確認する方法もあります。
日本で着るときは気候・体型・仕事や休日の場面に合わせる
海外の着こなしをそのまま再現するより、日本の気候や自分の生活に合わせて調整しましょう。高温多湿の日に厚い生地を重ねると、見た目が好みでも快適に過ごしにくくなります。
体型についても、「日本人だからこの形」と一括りにせず、肩幅、胸囲、身長など自分の寸法で判断してください。
| 調整する条件 | 考え方 |
|---|---|
| 暑さ・湿気 | 生地の厚み、通気性、洗濯のしやすさを見る |
| 冷房・気温差 | 薄いカーディガンなどで調整する |
| 電車移動・徒歩 | 靴のフィット感と荷物の重さを重視する |
| 職場の服装 | ジャケットや靴の必要条件を確認する |
| 休日 | 動きやすさと手入れの負担を考える |
見た目の雰囲気を残しながら、着ていて無理のない服装にすることが、日常で楽しむコツです。
購入前に素材・縫製・手入れ方法・修理対応を確認する
長く使いたい服や小物は、購入後の管理まで含めて選びましょう。素材の混率、縫製、ボタンやファスナーの状態に加え、洗濯表示と公式のケア案内を確認します。
同じブランドのニットでも、素材や製品によって洗い方は異なります。ジョン スメドレーも素材別の手入れ方法を案内し、ニットの保管ではハンガーより畳んで収納する方法を紹介しています。johnsmedley.jp
| 確認項目 | 購入前に確かめたいこと |
|---|---|
| 素材 | 肌触り、厚み、透け方、混率 |
| 縫製 | ほつれ、引きつれ、不自然な歪み |
| 手入れ | 家庭洗濯の可否、乾燥・保管方法 |
| お直し | 袖丈や裾丈を調整できるか |
| 修理 | ボタン、裏地、靴底などの相談先 |
高価な製品でも、すべて修理できるとは限りません。対応範囲や費用の確認方法を聞いておくと、購入後の判断がしやすくなります。
中古・アウトレットは価格だけでなく状態と返品条件を見る
中古やアウトレットは、予算内で候補を探す方法の一つです。ただし、安さだけで選ぶと、補修費用がかかったり、サイズが合わず使わなくなったりする場合があります。
中古の服は、表面のきれいさに加えて、虫食い、縮み、裏地の傷み、お直し歴を確認しましょう。アウトレットも、品番や素材、仕様を見て比較することが大切です。
| アイテム | 状態の確認ポイント |
|---|---|
| ニット | 毛玉、虫食い、縮み、首元や袖の伸び |
| ジャケット・コート | 肩の形、襟や袖の擦れ、裏地、補修歴 |
| パンツ・スカート | ウエストの実寸、裾上げ歴、生地の擦れ |
| 靴 | ソールの減り、内装、ひび割れ、サイズ |
| バッグ | 角擦れ、持ち手、金具、内装のべたつき |
通販では返品条件も確認してください。「サイズが合わなかった場合」と「説明にない不具合があった場合」で、対応が異なることがあります。
オールドマネーのブランドに関するよくある質問

ラグジュアリーイタリアファッション・イメージ
オールドマネースタイルに興味があっても、「高級ブランドが必要なのか」「普段着と合わせられるのか」と迷うことはあるでしょう。
ブランドは選択肢の一つです。自分が使いやすい服を選び、配色やサイズを整えれば、日常の装いにも取り入れられます。
初めてならどのブランド・アイテムから選べばよい?
初めてなら、普段から着るシャツ、ポロシャツ、ニットのいずれかを比較すると取り入れやすいでしょう。高価なコートやスーツより、手持ちの服との相性を試しやすいからです。
| 好み・用途 | 候補になるブランド | 最初に比較したいもの |
|---|---|---|
| 襟のある休日着 | ラコステ、ポロ ラルフ ローレン | 無地のポロシャツ |
| 端正なシャツスタイル | ブルックス ブラザーズ | ボタンダウンシャツ |
| きれいめな重ね着 | ジョン スメドレー | 薄手ニット |
| 足元を整えたい | トッズ、フェラガモ | ローファーなどの革靴 |
この中でも、最初は色や形が手持ちの服に合うものを優先してください。ブランドの代表作でも、自分の生活に合わなければ無理に選ぶ必要はありません。
比較的手頃な価格で取り入れられるブランドはある?
今回の20ブランドの中では、ラコステやポロ ラルフ ローレン、ブルックス ブラザーズなどで、シャツやポロシャツから比較する方法があります。
ただし、「手頃」と感じる予算は人によって異なり、同じブランドでも商品価格には幅があります。ブランド単位で安いと考えず、欲しいアイテムの価格を確認しましょう。
予算を抑えたい場合は、手持ちのパンツや靴を生かし、トップスを一枚だけ買い足す方法が現実的です。
ユニクロなどのベーシックな服と組み合わせてもよい?
問題ありません。全身を高級ブランドでそろえる必要はなく、ベーシックな服と組み合わせて楽しめます。
例えば、無地のパンツにブランドのニットを合わせたり、シンプルなシャツに気に入った革靴を合わせたりする方法です。価格の異なるアイテムでも、サイズや配色が整っていれば自然につながります。
選ぶ際は、襟や袖の状態、透け方、生地の厚みを確認しましょう。値札より、着たときの全身のバランスを基準にすることが大切です。
ラルフ ローレンはどのラインを選べばよい?
日常のシャツやポロシャツから始めるなら、まずポロ ラルフ ローレンを比較するとよいでしょう。メンズでより高価格帯の仕立てや素材を検討するなら、パープル レーベルも候補になります。
レディースにはラルフ ローレン コレクションもあり、公式サイトではメンズ・レディースのポロ、コレクション、パープル レーベルを分けて展開しています。ラルフ ローレン公式オンラインストア
| ライン | 比較するときの考え方 |
|---|---|
| ポロ ラルフ ローレン | 日常のカジュアルやトラッドな装いから選ぶ |
| ラルフ ローレン パープル レーベル | メンズの素材や仕立て、予算を重視して比較する |
| ラルフ ローレン コレクション | レディースのデザインや着用場面を軸に検討する |
どのラインでも、商品によって雰囲気は変わります。ロゴ、柄、シルエットまで見て選んでください。
イタリアブランドだけでもオールドマネースタイルは作れる?
作れます。今回紹介したブランドにも、ニット、ジャケット、コート、靴、バッグの候補がそろっています。
例えば、ゼニアやカナーリのジャケット、ロロ・ピアーナのニット、トッズの靴を比較する方法があります。レディースなら、マックスマーラのコートを軸に、落ち着いた色のニットや革小物を合わせる考え方です。
ただし、発祥国を統一することは必須ではありません。手持ちの服と色や形が合うなら、英国・米国・日本などのブランドを組み合わせても構いません。
大きなロゴやブランド柄は避けたほうがよい?
落ち着いた印象を作りたいなら、ロゴや柄の主張が重なりすぎないようにするとまとめやすくなります。ただし、全面的に避ける必要はありません。
柄のバッグを持つ日は服を無地にする、ロゴのあるポロシャツにはシンプルなパンツを合わせるなど、ほかの部分を整えてみましょう。
小さなロゴでも数が多ければ目立ちます。ロゴ単体の大きさより、全身を見たときの情報量を意識することが大切です。
オールドマネースタイルはどの年齢層に似合う?
特定の年齢層だけに向いたスタイルではありません。シャツ、ニット、ブレザーなどは、年代を問わず取り入れられるアイテムです。
年齢よりも、着用する場面や好みに合わせて選びましょう。休日ならポロシャツや軽いニット、仕事ならジャケットなど、生活に合わせると無理なく楽しめます。
「大人だから暗い色だけ」「若いから高級ブランドは早い」と決めつけず、顔まわりの色やサイズ感を実際に試すことがおすすめです。
地味・老けた印象に見せないためにはどうすればよい?
落ち着いた色を使っても、明るさやシルエットに変化を付けると、重たい印象を避けやすくなります。
例えば、顔まわりに白や淡いブルーを入れる、パンツ丈を整える、靴をすっきりした形にするなど、小さな調整から試しましょう。
| 気になる印象 | 調整する方法 |
|---|---|
| 全身が暗い | インナーやシャツを明るくする |
| もたついて見える | 袖丈・裾丈・上下のボリュームを見直す |
| 単調に見える | ニットと革など質感の違いを加える |
| 堅すぎる | シャツをポロシャツやニットに替える |
| 飾りすぎに見える | 小物の主役を一つに絞る |
年齢を若く見せることよりも、自分が心地よく、軽快に見えるバランスを探すとよいでしょう。
スニーカーやデニムを合わせてもよい?
合わせても構いません。クラシックな要素を残しながら、日常で使いやすい服装に調整できます。
例えば、ブレザーと白シャツに濃色のデニムを合わせたり、ニットとスラックスにシンプルなスニーカーを合わせたりする方法です。
落ち着いた雰囲気を目指すなら、デニムの加工やスニーカーの配色を控えめにすると合わせやすくなります。カジュアルなアイテムを使う分、丈や靴の清潔感を整えましょう。
ビジネスや通勤にも取り入れられる?
職場の服装ルールに合っていれば取り入れられます。シャツ、ジャケット、スラックス、端正な革小物などは、通勤の服装とも組み合わせやすいアイテムです。
一方、ポロシャツやローファー、カジュアルなアウターが適切かどうかは、職場や業務内容によって異なります。
服装の自由度が低い職場では、色や素材、サイズ感で好みを取り入れる方法がよいでしょう。スタイルの再現より、仕事の場にふさわしく快適に過ごせることを優先してください。
高価な服を買えばオールドマネーらしく見える?
高価な服だけで雰囲気が決まるわけではありません。サイズが合わない、配色がまとまらない、手入れが行き届いていないといった状態では、服の魅力を生かしにくくなります。
購入前に、手持ちの服の着丈や裾丈、靴やバッグの状態を見直してみましょう。新しい服を買わなくても、組み合わせやお直しで印象が変わる場合があります。
予算を使うなら、よく着るアイテムや、試着して着心地の違いを感じたものを優先すると納得して選びやすくなります。
流行が変わっても長く楽しむには何を重視すればよい?
自分の生活で繰り返し使えることと、着ていて気分がよいことを重視しましょう。定番と呼ばれる服でも、好みや体型に合わなければ出番は減ってしまいます。
| 長く楽しむための視点 | 確認したいこと |
|---|---|
| デザイン | 流行の名前を外しても好きだと思えるか |
| サイズ | 今の体に合い、無理なく動けるか |
| 着回し | 手持ちの服と複数の組み合わせが作れるか |
| 手入れ | 洗濯や保管を続けられるか |
| 修理・お直し | 必要になったときの相談先があるか |
トレンドを完全に避ける必要はありません。基本の服を残し、小物や色使いで少しずつ変化を加える方法なら、自分らしく楽しめます。
まとめ|オールドマネーのブランドは伝統・素材・自分に合う着こなしで選ぼう
オールドマネーのブランドを選ぶときは、知名度や価格だけでなく、得意なアイテムと自分の生活との相性を確認しましょう。今回紹介した20ブランドにも、シャツ、ニット、仕立て、革小物など、それぞれ異なる魅力があります。
上品な着こなしを作るために、まず押さえたいのは次の五つです。
- 好み・予算・着用場面から必要なアイテムを決める
- 同じ種類の商品同士で素材や使いやすさを比較する
- ベーシックカラーを軸に全身の配色を整える
- 肩幅・袖丈・パンツ丈を自分に合わせる
- 手入れや修理まで考えて長く使えるものを選ぶ
全身を高級ブランドでそろえなくても、手持ちの服にシャツやニット、革靴を一品加えるところから始められます。伝統的なデザインのよさを取り入れながら、自分が無理なく着続けられる装いを選びましょう。